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自閉症について

自閉症 自閉症は3歳くらいまでに現れる行動の障害です。
中枢神経系に何らかの機能不全があると推定されており、その症状には大きく3つの特徴があります。
自閉症の中でも知的発達の遅れをともなわないものを高機能自閉症、 知的発達の遅れを伴わず自閉症の特徴でもある言葉の遅れを伴わないものをアスペルガー症候群といいます。

想像力の障害

自閉症の特徴

●相手の考えていることが分かりづらく、一方的な会話をするためやり取りの持続が困難
●皮肉、お世辞、冗談などが理解しづらく、あいまいな表現(ちょっとなど)が理解できない
●相手にとって失礼な発言をする(事実ではあるが)
●自分なりの間違った解釈をしがちで、善意を悪意に、悪意を善意に取る(拾ってくれた⇔とられた)
●知覚の鈍感さと過敏さが混在している(音、においが苦手、偏食)
●先の見通しがしにくく、臨機応変な対応ができずパターン的である
●身体の感覚がつかみにくいため疲労やトイレに気づきにくく、手先が不器用。

脳機能について

セロトニン5

自閉症児の脳領域は定型発達児と比較すると違いがあると言われています。
なかでも偏桃体が小さい場合が多く、偏桃体を育てるために必要なセロトニンが不足していると考えられています。
セロトニンが不足しているために、それを増やそうとする行為として「繰り返し」「しつこさ」「潔癖」があるそうです。
セロトニンを育てるためには、魚(DHA)、乳製品、納豆などの大豆食品を摂取し、太陽光線を浴びることがいいとされています。

偏桃体を育てるには①触る②ほめる③話しかける④微笑む⑤見つめるなど、セロトニンが多く分泌されることがおすすめです。

家庭や学校での支援

学校での支援

①失敗や挫折を予防し成功体験を増やせるよう、子どもの特性に合わせた支援が必要。
  ⇒行事の前に参加の仕方を工夫する
  ⇒授業に集中しやすい環境を作る(視覚支援、構造化:環境を整えること)
②毎日の家庭・学校生活の中で何かの役割を与える。家事手伝いなど。
  ⇒親(先生)から子供に「ありがとう」と伝える関係を作ると、子どもに目に見えない自信を与え励ます結果になる。
  ⇒ほめられてもうれしい表情をしないが、シールや〇をつけるなど目に見えるごほうびを与えると励みになる。
家庭での支援 ③自分の長所を思い出すのを手伝い、自己評価がネガティブにならないように助ける
  ⇒子どもは成長するにつれ周りと比べた自分がわかるようになるため、学年が上がるにつれて自己評価が低くなる。
④サポートブック(どんな特性がありどんな支援を希望するかを示したもの)を作成する。
  ⇒学年が代わるたびに担任の先生に特性を知ってもらうためのもの

自傷・他害を起こしたときの対処法

パニック

自閉症児は、普段の日課に変更や邪魔が入ること、過剰な刺激、フラストレーション、意思疎通の困難さなどがあるとパニックを起こすことがあります。
パニックは自閉症の人が強いストレスを感じた場合に自分自身をコントロールできなくなって起こるもので、 自分ではなすすべがなく、一通り発散し終わるまでは収まりません。
パニックにより自傷・他害が起きてしまった場合にはなるべく早く止めに入ることが必要ですが、 支援する人がケガをしないよう、場合によっては逃げたりかわしたりする必要があり、支援する側の人の心身を整えておかなければいけません。
パニックが落ち着いたら、そもそも何が原因でパニックに陥ったのかを話し合うために何が起きたのかを訪ね、パニックを再発させない方法を一緒に考えるようにしましょう。


構え 《他害を止める方法》

①殴り掛かってきた時には、両腕を伸ばして構えの姿勢をとる(殴られない距離を取る)。
②攻撃してきたら自分の身体を左右どちらかに傾けて攻撃をかわし、相手の正中線を崩す。
③手を握ることができたら、攻撃できないように手をつないでしまう。
 ※親指でぎゅっとつかむと嫌な感じを与えるため、小指から包み込むようにとりにいく。
④手を握ったまま後ろに回り、背中側から包み込むようにして圧迫刺激(じわじわと圧をかける)を加え、筋肉の緊張を緩める。

落ち着かせる方法

自閉症落ち着く方法 《知覚を落ち着かせる》

①知覚情報を減らす
 自閉症の人は感覚入力に問題を抱えているため、一般の人が感じる以上の情報が押し寄せているかもしれない。
 ・テレビ、ラジオなど音が出るものを消し、照明なども落とす
 ・人がいない静かな場所に移動、本人が望むなら狭い場所に隠れさせる
②体に触れる(本人が許す場合)
 抱きしめたり背中をさすり愛情を示す。軽くふれるのではなく圧をかけるようにしっかり触れるほうが安心感を与え落ち着きやすくなる。
ディーププレッシャー(圧迫刺激):自閉症の人の心を落ち着かせる方法
 ・触れられることを拒む場合は触れられる感覚が負担になっているのかも
 ・頼られた場合は両腕を広げて抱きしめるしぐさを見せる
③触れられても大丈夫であればマッサージを試みる
 マッサージ療法が自閉症児に効果的に作用することも少なくないため、楽な姿勢にさせ、こめかみ、肩、背中、足をマッサージする。
④自己刺激行動(転げまわる、物を投げる、身体を揺らすなど)は安全である限り好きにさせる。

落ち着かせる方法 《言葉で落ち着かせる》
①心を落ち着かせる手助けが必要か尋ねる
 ・その場に残ってほしいか尋ねる。首を縦か横に振らせることで問いに答えられるよう促す。
 ・相手が話せるようなら何があったのかを訪ねる。
②聞くことに徹し感情を肯定する
 ・本人が望であれば気が済むまでしゃべらせる。
 ・話に耳を傾けながら以下の言葉をかける
  「ゆっくりでいいよ、私はどこにも行かないから」「それは辛いね」「そんなことがあったなんて大変だったね」など
③必要とされているならば慰める
 ・愛情を示し、気持ちを落ち着けられるような方法を試す
  抱きしめる、音楽をかける、身体を揺らすなど  ・


参考文献

自閉っ子、こういう風にできています

アスペルガー症候群のニキリンコさんと、同じくアスペルガーの藤家寛子さんの対談です。
定型発達の人には想像もできないような感じ方や、自閉症の人に見えている世界がわかりやすく描かれていて、彼女たちの世界観がとてもよく伝わります。
自閉症として子供時代を過ごし大人になってきた人だからこそわかる世界。同じような悩みを抱えている人や自閉症のお子さんが身近にいる方にもぜひ読んでもらいたい一冊です。

俺ルール!自閉は急に止まれない

アスペルガーのニキリンコさんがご自身の幼少期から現在に至るまでの生活の困難さを、わかりやすく楽しく表した本です。
親にも理解されず、生きづらいことが当たり前だった少女が大人になって今どんな風に過ごし感じているのかを知ることができます。
自閉症の気持ちがよくわかる!目からうろこの一冊です。

発達障害に生まれて-自閉症児と母の17年

自閉症の息子さんを働きながら母一人で育てたお母さんの実話です。対応の仕方や考え方などとても参考になり、勇気づけられる内容です。
幼少期の頃から小、中、高校へと進学する際に、普通学級に入れるのか特別支援学級を選択するのかという話や、どういう心向きでどのように乗り越えてきたのかなど、経験しなければわからないような話を伝えてくれます。
たくさんの人に知ってもらいたい自閉症のお子さんとそのご家族のこと。生きにくい世の中ではなく、障害のある人も幸せに生きられる世の中になってほしいと強く願うきっかけになります。

自閉症スペクトラム 家族が語るわが子の成長と生きづらさ

自閉症のお子さんを診察した著者が、診断から改善するまでの過程などが紹介されています。
自閉症スペクトラムのお子さんの成長と家族がその時にとった対応がわかり、改善する方法が見つけられるかもしれません。
冬場は朝が弱く症状も強く出る、視覚的な記憶が弱い、ICT機器やアプリを使った学習が効果的など、成長に応じた対処法もきっと見つかります。

親と教師のためのADHD・ASを変える環境対話法

環境対話法とはADHD,、高機能自閉症、AS,LDを対象とした療育プログラムです。
障害の特性を理解し、脳機能を育てる方法を考えます。家庭ですぐに取り入れられるような取り組みやすいことがたくさん。
前頭葉や偏桃体を育てる方法を知っておくだけでも役に立ちます。

薬に頼らず子どもの多動・学習障害をなくす方法

日本人の9割が、鉄やたんぱく質不足である。妊娠中の母親の栄養不足とその後の食生活が子どもの問題行動を引き起こします。
妊娠中に貧血などの指摘をされた方にはぜひ読んでもらいたい一冊。妊娠期に母胎の鉄が枯渇すると、胎児の神経の発達に影響を及ぼし、それが脳など中枢神経の発達に滞りを起こしているのかもしれません。
できれば薬を飲ませずに、普段の生活の中で身体に優しく発達障害を治していきたいと考えるお母さんはぜひ読んでみてください。

自傷・他害・パニックは防げますか? 二人称のアプローチで解決しよう!

知的障害や自閉症の人がパニックを起こしたとき、相手も自分も傷つかない誘導法を教えてくれる良書です。
これまではパニックが起きた時には「すぐに止めず落ち着くまで待ちましょう」「落ち着く場所に移動させましょう」という対処法しか紹介されていませんでしたが、この本はかなり違います。
自傷・他害をする人も支援をする人も、どちらも傷つかずにいられるやり方が見つかるかもしれません。

感覚過敏は治りますか?

感覚過敏を治すことができるのは医者ではありません。子どもの感覚過敏を治すことができるのは親の力です。
首、あご、股関節、足など体の状態をよく観察し、感覚器官を育て、間接的なアプローチを行うことで改善されるかもしれません。

Books

オススメのグッズ

フィジェットキューブ


アメリカでは発達障害の方や子どもをもつ家庭の方が、どこにでも持っていけて不安解消になるためのものとして受け入れられました。
6面のそれぞれにいじれる機能がついていて、ストレスが溜まったときにいつでもいじいじすることができます。

重いひざかけ

やわらかな感触だけれど、ずっしり重い!その重みが安心感や落ち着きを取り戻してくれます。
「プレジデントファミリー2020秋号」でも取り上げられました。たーとるうぃずHP